メルエムの能力がヤバイ!性格や悲しすぎる最期
更新日:2019年08月06日
ハンターハンターに登場する敵キャラクターの中でも、支持が高く人気があるのが「メルエム」というキメラアントの王です。
最初は冷酷非道な敵キャラに相応しい存在でしたが、物語が進むにつれて人間味を帯びてきました。
そんなメルエムですが、とんでもない裏話があるのをご存知ですか?
ここでは、メルエムの特徴や性格、能力や最期などについて紹介していきます。
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1.メルエムに見られるあり得ない特徴
ハンターハンターのメルエムは、キメラアント編に登場したあり得ない強さを誇る敵キャラクターであり、圧倒的な強さを誇ります。
キメラアントは、人間の大きさまで成長した女王が人間を捕食して、子孫を作り出すというバイオハザード生物として登場しました。
人類にとって大きな脅威とみなされ、ハンター世界ではなくその外側(暗黒大陸と思われる)からやってきたとのこと。
女王の胎内にいたメルエムは、出産の一か月前に自ら腹を破り誕生し、王に相応しい圧倒的な力を手に入れました。
この時、女王は瀕死の重傷を負い、人間の医師らによって懸命な治療を受けますがその後死亡し、誕生した王に希望を託す意味で「メルエム」という名前を付けたのです。
地球の生物を「統一」させ、キメラアントという種をさらなる高み、別の次元へと成長させることを目的としています。
そのためなら、どんな手段も辞さない冷酷非道精神を持ち、忠節心が高く非常に強力な王直属護衛軍を引き連れて暴れまわっていました。
しかしその後、後述する一連の流れによって、人間味のある存在に変化し、最期は多くの読者を涙させたのです。
2.メルエムの性格に隠された秘密
ハンターハンターに出てくるメルエムは、どのような性格をしているのでしょうか?
- 残酷
- 無感情
- 強欲
- 暴君
- 人間味がある
- 優しい
- 献身的
- 利他的
当初のメルエムは、誰も手が付けられないほどに荒い性格をしており、人間を殺害しても感情は何も動きません。
それだけではなく、地球を支配して自分たちをさらに上の次元へと到達することを本気で考えていました。
残酷な性格をしていた訳ですが、「コムギ」という女性と知り合うと態度が大きく変わり、理不尽で格差ばかり存在する人間の政治体制を根本から変えていこうと考えたのです。
ここまでの変化が見られたのは、人間を捕食することで子孫を残すキメラアントのため、人間の心が知らない間に遺伝したのではと言われています。
いずれにしても、メルエムの性格が変化することにより、残酷な部分はどこへやら、人間味があって献身的な性格へと物語が進むことで変化。
ストーリーを読み進めていくと、メルエムの性格や態度が変わっていくのをリアルタイムで実感できるので、読者はより感動したのです。
3.実は最強?メルエムに見られる能力が強すぎ…
メルエムは原作者が、「強く描き過ぎた」と認めるほど、これまでに登場したどんな敵キャラよりも強いです。
ハンター協会のトップに君臨し、誰よりも強いと認められていたネテロ会長も大苦戦し、最終的には自爆と同時に毒をメルエムに植え付けることしかできませんでした。
暗黒大陸編を除くならば、間違いなく最強キャラだと考えられ覚醒したゴン(通称ゴンさん)ですら倒せるか不明です。
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さて、メルエムがここまで強くなった要因として「オーラを食う能力」という、特殊な技を持っている他ありません。
メルエムのこの技は、念能力者のオーラをその者の身体ごと捕食することで、自身のオーラとして蓄積できる能力。
つまり、相手の力を自分のエネルギーに置き換えることができるので、食べれば食べるほどパワーアップしていくため、誰も手が付けられないほどに成長します。
厄介なことに食べた相手の念能力を、自分が習得したように使用することができ、使い方次第では能力をさらに昇華も可能。
使えば使うほど、食えば食うほど強くなるのが、メルエムの能力の特徴であり最強と言われる所以です。
4.メルエムの人格が変わった意外な理由
誰も手が付けられず、ネテロ会長が自爆して瀕死の状態に追い込めたほどの実力者であるメルエム。
このまま突き進めばハンター世界は、キメラアントに支配され人類が滅亡する可能性がありました。
その状況を救ったのは、「コムギ」という一人の女性だったのです。
最初は支配欲が非常に強く、東ゴルドー共和国を暴力により占拠し恐るべき王として振る舞っていたコムギ。
その国発祥の「軍儀」という遊戯を暇つぶしに遊んでいたところ、軍儀の王者「コムギ」を相手にメルエムは敗北。
そこからメルエムの人格は少しずつ変化し、「人間の中にも評価できる存在がいる」と認識し、不平等な社会を破壊して弱者を庇護することを誓うようになりました。
またネテロとの戦いにおいては、自身の力による支配ではなく社会を変革させることで世界を支配するという決意を抱いていたのです。
そのため最初は戦わないでいましたが、コムギからの「名前は?」という質問に答えてやるとネテロが告げたので、殺さないで負けを認めさせることを条件に戦います。
この流れから、メルエムの人格はコムギという一人の女性によって、大きく変わったと理解できるのではないでしょうか?
5.メルエムが迎えた悲しい最期とは?
ハンターハンターに登場するメルエムですが、その最期はとても悲しく感動的な内容であり、多くの読者の涙を誘いました。
以下から、メルエムが迎えた最期についてネタバレするので、閲覧する際は自己責任でお願いします。
前述の通り、ネテロとの戦いで終始圧倒していたメルエムですが、「貧者の薔薇」によってネテロが自爆。
その爆風と熱を至近距離で受けたメルエムは瀕死の重傷を負うことになりますが、部下の助けを借りて何とか修復。
しかし爆風によってネテロが仕掛けた"毒"が、メルエムの体内を侵し余命はもうわずかな状態に。
爆風で記憶を失っていましたが、ウェルフィンが「コムギ」と発したことで全ての記憶を取り戻します。
余命がもう残り僅かだと悟ったメルエムは、最後の時間を自身を変えてくれたコムギと一緒にいることを選択しますが懸念もありました。
というのも、メルエムの毒は近くにいる者をも感染させ、一緒にいる時間が長く、濃密な接触をしているなら死んでしまうという点。
コムギが死ぬ可能性が高いため、メルエムは一緒にいてくれるのか不安があったのです。
メルエムはコムギを探し出し、自分の意思を告げるとコムギは「一緒にいる」と明確な気持ちを伝えます。
毒の影響で視力を失ったメルエムは、真っ暗の中、コムギを何度も呼び続けコムギもそれに応えるやり取りが続きます。
メルエム「このまま手を握ってくれるか。コムギ…コムギ…いるか。すぐ起きるから、そばにいてくれるか」
コムギ「はなれたことはありませんよ。ずっと一緒です」
メルエム「コムギ」
コムギ「はいはい。なんですか」
メルエム「最後に、名前を呼んでくれないか」
コムギ「おやすみなさい、メルエム」
このやり取りの後、最初にメルエムが息を引き取り、そのすぐ後にコムギが後を追うように死んでいったのです。
メルエムはコムギに対して、恋愛感情を抱いていたのか、それとも違う気持ちが芽生えていたのかは不明。
それでも、最初は地球を支配する目的を持っていましたが、最後はコムギの傍にいることを望んでいます。
不器用だけど一途なメルエムの最期は、ハンターハンター史上、最も感動的なシーンとなりました。
まとめ
ここでは、メルエムの特徴や性格、能力や最期などについて紹介していきました。
メルエムは暗黒大陸編に突入する前の段階で、間違いなく最強クラスのキャラクターであり恐ろしい能力に読者は絶望します。
しかしコムギの登場により、メルエムの人格は大きく変わり思想にも変化が見られるようになっていったのです。
最終的には、ネテロの毒により寿命を迎え、最期はコムギに看取られることを選択するシーンに読者の涙腺は崩壊。
再登場は絶望的ですが、メルエムの最期は何度も読み返したくなると、絶賛されているんですね。