キメラアントの最期が感動!特徴やメンバーまとめ
更新日:2019年08月06日
ハンターハンターに登場する敵キャラクターは非常に多いですが、その中でも強敵揃いの種とされるのが「キメラアント」です。
限定的ですが第一級隔離指定種に認定されるほどの危険種であり、世界の外側から来た外来種として注意されていました。
そんなキメラアントですが、とんでもない裏話があるのをご存知ですか?
ここでは、キメラアントの特徴やメンバー、結末などについて紹介していきます。
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1.物語で明らかになった「キメラアント」の驚きの特徴
ハンターハンターに登場するキメラアントは、作中世界でかなり危険視されている種です。
人間を捕食することにより、その人間が持つ特徴を次世代に反映させることを可能としますが、人間よりも少しだけ大きい蟻でした。
それなのに人間ほどの大きさを持つ女王が誕生したことで、多くの人類にとって脅威となる存在となったんですね。
どうしてキメラアントの女王が、人間ほどの大きさになったのかについては謎ですが、カイトは「異常気象によって」と説明しています。
キメラアントは女王を筆頭として、直属護衛軍、さらには師団長、兵隊長、戦闘兵、雑務兵の階級に区分されておりさながら軍隊のよう。
ただし女王から人間の特性、喰われた者の前世の記憶などを受け継いでいるので統率力に不安があるのです。
それでも王を筆頭としたピラミッド構造は、簡単に打ち砕かれるものではないため人類にとって脅威です。
2.「キメラアント」のあり得ない強さとは?
前述した通り、キメラアントには階級が存在し、個体の能力は階級によって差異があります。
雑務兵や戦闘兵は、念を感じれたり喋れたりする者がいますが数はそれほど多い訳じゃなく、使い捨てのコマのような位置。
師団長や兵隊長になると、流暢な言葉を使い念が見え発現可能な者がいるほど。
その上位の「直属護衛軍」になると、生まれた時から念能力を発現しており上丈夫な外骨格を所持し生命力も高いです。
直属護衛軍になると、通常の人間はおろか訓練を積んだ並のハンターでも倒すことはできません。
そして王となれば、師団長を準備運動ぐらいで簡単に倒せるネテロですら、「もしかしたらワシよりも強いかも」と弱音を漏らしています。
階級が上に行けばいくほど、キメラアントはありえないほどの強さを持つこととなるのです。
3.「キメラアント」の悲惨な物語とは?
突如としてハンター世界に姿を現わしたキメラアントですが、ハンターハンターの世界ではどのような行動を取ったのでしょうか?
キメラアント編は戦闘のオンパレードであり、それぞれのキャラクターが魅力的な技を連発しています。
多くが戦闘に費やされましたが、キメラアントがしてきた行動はそれほど難しいものではありません。
まずはハンター世界に現れた巨大な女王蟻が人間を捕食するようになり、狂暴な蟻を生み出した所からスタート。
未曽有の生物災害が引き起こされ、人類は滅亡の危機に立たされます。
そんな中、キメラアントの組織にも異変が生じ、女王の胎内から一か月早く腹を突き破って王が誕生しました。
この王はそれまでのキメラアントとは、能力が桁違いに高く圧倒的なパワー、スピード、知力をほこっています。
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キメラアントの組織内では、「女王派」と「王派」の二派に分かれてしまい統率力を失いました。
ゴンは王派たちとの死闘を繰り広げ、女王派はゴン達と人間を今後襲わないと誓って穏健派となりました。
ゴン達が王を何とか撃破した後、ハンター協会の政治的な思惑によって「新種の魔獣」に認定され人類との共生が認められるようになったのです。
こうしてキメラアントの物語は、終わりを告げました。
4.「キメラアント」に所属する主要なメンバーがヤバかった…
ハンターハンターのキメラアントは、以下に挙げる主要メンバーが登場し活躍しました。
- 女王:人間並の知能と身体を有している
- メルエム:女王から生まれた王
- カイト:死亡した女王の体内から発見されたキメラアント
- ネフェルピトー:猫型の蟻でネテロより強い
- シャウアプフ:王への忠誠心がきわめて高い
- モントゥトゥユピー:力だけなら王を上回るほど
特にメルエムは特筆する能力を有しており、捕食した人間が所持する念能力やオーラを吸収し、さらに昇華することが可能。
つまり捕食すればするほど強くなるので、後々には誰も手が付けられなくなるほどの強さを持っています。
原作者ですら、「少し強く設定しすぎた」と漏らしているほどで、メルエムが誇り高い性格を持っていたのも頷けるでしょう。
しかしメルエムはとある人物と遭遇することにより、人間らしい一面を見せるようになり心の成長が描かれているので感情移入する読者が続出。
強敵でありながら最期のシーンで何度も涙を流す読者がいるほどで、敵でありながら感動を与えた存在としても特殊と言えます。
5.「キメラアント編」で重要な働きをした人物とは?
ハンターハンターのキメラアント編で、重要な働きを見せたのはゴン達「ハンター」ではなく、「コムギ」という軍儀(盤上競技:将棋みたいなもの)の棋士で世界チャンピオンの肩書を持つ人物です。
全盲で杖をつきながら歩き、常に垂らした鼻水やボサボサの髪が特徴の、パっとしない女の子。
そんなコムギに、頭脳明晰なメルエムは軍儀で勝負するも敗れ、彼女の底知れぬ強さに感銘を受けます。
そしてメルエムは自らの価値観に、少しずつ変化が生じるのでした…。
メルエムはコムギを力によって殺そうと思えば、すぐにできるほどの力を持ち、実際に用済みになったので殺すつもりでした。
ところが、コムギは大きな鳥に襲われて殺される寸前である所を目撃し、メルエムはすぐさま救出。
殺すはずだったのに、逆にコムギを救ったメルエムは優しさという感覚を覚えるに至ります。
コムギを通してメルエムは、人間の中にも価値がある存在がいると自覚し、弱者を庇護することにより不平等な社会を廃絶することを決意。
その後、メルエムは多くの部下を亡くし自身も毒により残された時間がわずかだと知ると、コムギと一緒にいたいと願うように。
それはメルエムがコムギに恋心を抱いていたのかは不明ですが、自身の心を変化させてくれた女性と一緒にいたいと考えたのでしょう。
メルエムは毒の影響で失明し、コムギの名前を呼びつつ、そして最後には感謝を述べてメルエムとコムギは昇天していきました。
最期はまるで長年連れ添った老夫婦のようであり、どんな結末でキメラアント編が終わるのか予想不能だった読者は感動しっぱなし。
キメラアント編で一番活躍したのは、女王でも王でも王直属護衛軍でもなく、王の心を動かした「コムギ」だったのです。
まとめ
ここでは、キメラアントの特徴やメンバー、結末などについて紹介していきました。
キメラアントはピラミッド構造で組織されており、女王の腹を食い破って登場した王「メルエム」によってハンター組織は壊滅的な被害を受けます。
メルエムはコムギと出会い、心が変化して人間らしい感情を抱くようになるなど、非常に大きな変化を見せたのです。
キメラアントの結末は、涙なしで読み続けることはできないと言われるほど感動的なので、定期的に読み返して良いかもしれませんね。